応用情報技術者試験2020年秋

昨日受けてきました。何も参考にならない受験体験記。

 

1年前に基本情報を受けたので、4月の応用情報を申し込んだが、コロナで中止になりました。基本情報はわりと余裕をもって合格していたので、あまり応用情報の対策をする気が起きず、ちょっと午後の過去問の演習が不足していたかなあという感じ。

とりあえず、下の本を買って読んでいました。 

同じような厚さで、同じように知識を一通り紹介している感じの本はいくつかあるが、何かしら買ったほうがよいと思う。毎年新しいバージョンが出ていて、古いのだったら古本で安くなるのだが、最新のを買わないとちょっと気持ちが悪い(試験用の本はこの一冊なので、ここはケチらないという判断)。基本情報で使った本がキタミ式という絵の多い本だったので、それよりかは内容がかっちりしていて、ちょうど良かった気がします。 演習問題がついているかどうかは、あまり重要でない気がします。キタミ式は、当時の知識が何もない自分にはあっていましたが、今読み返すと絵が多く、1ページあたりの内容が薄い気もしました。

午前試験

本を読んだら、応用情報ドットコムの問題道場で練習すれば午前の対策はできると思う。逆にいうと、これ以外にあまり対策方法はないかなあという感じがする。

実際の昨日の午前試験は、過去問で見た問題・自信があった問題に対して、全く知らない言葉も結構でてきて、2択に絞ってあたったり外れたり、自信があっても勘違いしていたりぐちゃぐちゃでした。全然気分はよくないですが、66/80あっていて、6割で合格なので、余裕はありそう。2択で迷ったら適当にさっさと1つをマークして、計算問題とか考えれば分かるタイプの問題の見直しに時間をかけて(このあたりは前回の反省から)、さっさと試験会場を抜けてお昼をとって午後に備えるという作戦でした。ちゃんと見直しをしていれば点数は少し上がった気もするけど、80問もあるので、2周の見直しはダルいし、集中力が持たないです。1~2点上げるのに、60分掛けるのは、ちょっと嫌です。

知らない言葉というのは、特にセキュリティー関連で多かった気がします。後半の法律関連でも、多かった気がします。そういうのは調べても上の本に載っていないので、恐らくこの本に限らず、本での勉強は限界があるかなあと思います。ただ、満点を目指すものではまったくないので、初見の言葉を見るとモヤッとはしますが、試験中は気にしないことです。真面目に対策をしようとすると、何をしたらいいのか分からないですけど、最近のニュースを調べたりとか、講座を受けたりとか、それで済むのかも謎ですけど、一気にコストが上がると思います。内容が時代に合わせてアップデートされる試験なので、過去問はたくさんあるのですが、なるべく新しい問題を中心にやると良いかなと思います。

午前試験この1題

たぶん良くある題材だと思うのだが、個人的には初見で、考えたら分かりそうだが、説明が少なくなんだが状況が掴みにくいという問題。で、仕方がないので考えようとしたが、選択肢が、なにかしらの発注量・費用・費用・費用で、どう考えても発注量が答えなので、アと分かる。ズルいと言えばズルいけど、この種のテストだと、こういう曲がったやり方が案外点数に影響すると思う。他にも細かいところで、こういう頭の使い方はしている気がする。

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さて、上のその論理で個人的には満足してしてしまったが、今見返してみると、①~④が、ア~エのどれかに対応しているのですね。そのことに気が付きませんでした。他の問題で確かに、暗黙のうちにこういう対応がついている問題がありました。こういう構造に気がつくか否かも影響がありそうですね。(でも、はっきり問題文で対応がついていることを明示すればいいと思うなあ。)ということで、グラフの横軸の発注量とはQのことで、イが④でそれを最小化する値がアだということですね。やっと全貌がつかめました。変数と定数が混ざっているので、ダルい問題でした。

理解できたところで振り返ると、全然いい問題だと思いません。こういう問題の対策を真面目に考えても仕方がないので、真面目に対策をする・勉強をする価値があるところに力を掛けるべきですね。

午後試験

午後は反省点が多いです。午前とは違い大問からなる試験なので、1問の演習にかかる時間が長く疲れます。ということで、対策を怠っていました。その場で考えて答える問題が中心なので、なんとかはなるのですが、さすがにSQLの構文くらいもう少し理解しておくべきだったかなあという感じです。SQLは毎年出ますし、他にもSQLほどでなくても似たような設定の問題がでるので、形式に慣れるための演習はしておいた方がいいです。また、選択式の大問の中から何を選択して答えるのか(計算とかコード中心の問題か国語っぽい問題か)の作戦を事前に立てておいたほうがいいかなと思います。私は計算とかコードを書くタイプを中心ににしつつ、国語っぽい問題で簡単そうなのをつまむ感じでした。1題必須で、残り10題から4題を選ぶ形式なので、目移りはするのですが、さっさと答える問題を決めて、途中で分からないから問題を変えるとかはあまりしない方が良い気がします。というのは、知識の問題より、考えれば(時間をおいたりすれば)分かる問題が多いからです。1問1問の問題文が長く、5問分の状況を把握するのでも精一杯なので、さらに選ぶのを迷っていると頭がパンクして集中力が持たない気がします。

午後の試験で早く抜けていた人もいたのですが、個人的には時間いっぱいどうしても使いたい試験です。大問1問を丸々勘違いしていると一気に合格が遠のくので、どんなに余裕があっても見直しをしたくなる試験だと思います。ということで、自信をもって答えられていて早く抜けている人はすごいと思いますが、その域に達するまで試験勉強を頑張るよりかは、当日の勝負に時間をかけた方が効率的な気がします。

午後の試験対策は公式の過去問と解答のみでした。解答のみで解説はないのですが、そこで困ることはないです。もし午後試験で落ちていたら、その点数にもよるけど、同じような対策をして、もう少し過去問を解いて慣れておくという感じになるのかなあと思います。解答速報などを見ていたら、大きく落としている大問はなかったので、大丈夫かなとは思いますが。

基本情報も応用情報も合格率は2割くらいなので、需要があるから受けている人が多い反面で意外と対策がしにくい試験なのかなあという気がします。

基本情報と応用情報の両方を受けました。1年間あいたこともあるのですが、両者の試験の難易度の違いがよく分からないです。ちょっと出題範囲が違うのだと思いますし、IPAのHPに書いてあるはずですけど、実感としてはあまりないです。